弁護士コラム

一万人のそろばん総踊り

少し前のことになりますが、8月3日から、私の住む久留米市で第42回「水の祭典くるめまつり」というお祭りがありました。このお祭りの催しの一つとして、「一万人のそろばん総踊り」というものがあります。久留米に拠点を置く様々な団体が列をなし、久留米の町を2時間ほど踊り歩く、というものです。この伝統ある久留米のそろばん踊りに、弁護士もチームを組んで参加しよう!ということになり、今回初めて、弁護士の有志が集まりこのそろばん総踊りに参加することとなりました。私も、地域の方と交わる絶好の機会でしたので、参加することにしました。 竹田 寛.jpg

踊るのは、「そろばん踊り」、「サンバ・デ・そろばん」、「そろばんバンバン」の3種類。これまで踊ったことも見たこともなかった私は、練習用のDVDを見ながら、見様見真似で練習をしました。

そのような中でむかえた本番。最初の方はやはりぎこちなく、他の人の踊りを見て真似していましたが、後半は踊りを大分覚えたこともあり、気持ちよく踊っていました。観客の方々も、楽しいそうに写真を撮ったり、各団体のパフォーマンスに歓声を上げたりしていました。

ところで、そろばん踊りを踊っている最中、私は、小学校の頃、運動会でダンスを披露していた様子を思い出していました。

一番背の低かった私は、毎年、一番前でダンスを踊っていたので、幸か不幸か、写真に移りやすい位置にいました。そのため、私の母親や、知り合いの人が観 客席の一番前まで来て、私の写真を撮るのです。写真を撮る人の表情は、とてもにこやかで、楽しいそうにシャッターを切っていました。被写体である私の側は と申しますと、小学校4年頃までは、写真をとられるのが恥ずかしくて、少しブスッとした表情をしていました。ただ、5,6年生になると、「恥ずかしそうに していることが恥ずかしい」と思うようになって、母親を見つけて苦笑いをしつつも、楽しく踊るようになりました。

「ダンスというものは、地域・年齢を問わず、踊る側と、見る側、両方を楽しませるものなのだな」当たり前のことなのかもしれませんが、小学校時代の出来事とそろばん踊りの様子を重ね合わせて、改めてそう思いました。

今日のお祭りは、豊作への感謝・祈りという機能だけでなく、疎遠になりがちな地域住民の心を一体化する機能も有しているとのことです。そしてお祭りに は、盆踊りのような踊りが催されることが多いようです。踊りも、踊る側・見る側両方を楽しませることで、お祭りと同様に、日常接することの少ない地域の 方々と繋がるきっかけになっているのではないでしょうか。

久留米に来てまだ間もない私ですが、一久留米市民として地域住民の方々と触れあうためにも、今後もこのそろばん総踊りに参加し続けたいと思います。もちろん、しばらくは「見る側」ではなく、「踊る側」として。

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