契約書作成の注意点
1.最新の書式を入手すること
法令は日々改正されます。商法だけを例に挙げても平成10年からの10年間で9回改正が行なわれており、ほぼ毎年改正が行なわれています。
また、平成18年からは会社法が新たに作られており、このような状況では、書式も常に最新のものに更新させておかなければ、現在の法令を踏まえた契約書の作成を行なったつもりが、法令を踏まえていなかったということになりかねません。
2.最も近い内容の書式を選択する
契約書の書式集は数多く出版されておりまして、中には100~200もの契約書の書式が収められているものもありますが、契約書の作成に当たっては、その中で、自分が作成したい契約書に最も近い内容の書式を選ぶことが必要になります。
書式には契約書の題名が記載されているので一見すると簡単なようにも見えますが、例えば金銭消費賃貸契約の場合においても、一括返済が前提のもの、分割返済が条件となっているもの、連帯保証人がいることが条件となっているものなど、同じ題名でも細部の内容は様々あります。
後々のトラブルを防止するためにも、これから作成しようと考えている契約書の内容に最も近い書籍を探し、できるだけその内容を忠実に反映する形で契約書を作成することが必要です。
3.書式に修正を加える
契約の目的、その背景にある事実関係は多種多様であり、たとえ膨大な書式を保有していたとしても、そのまま作成しようとするケースに該当するような書式があるとは限りません。
その場合には、書式を部分的に修正し、より作成したい内容の書式になるようにしなければなりません。書式を修正する際には、契約書の基本的な構造を理解していることが、後々問題を起こさないためにも必要です。契約書についてご不明な点がありましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせ下さい。